仕事がススむ関数(3)検索関数FINDひとつでの定性分析に挑戦

仕事がススむ関数(3)検索関数FINDひとつでの定性分析に挑戦

仕事がススむ関数(3)

検索関数FINDひとつでの定性分析に挑戦

前回、この関数シリーズでご紹介したVLOOKUP関数は、実務で頻繁に活用している人も多いと思います。一方、VLOOKUPと比較すると、おなじ検索関数でも、FINDやSEARCHはまだあまり使わない、という方も多いかもしれません。

しかし、今回はこのFIND関数も、使い方を工夫すれば、とても便利な分析ツールになる、というお話をします。

FIND関数とは

FINDは、指定された文字列を他の文字列の中で検索して、その文字列が最初に現れる位置を左端から数え、番号を返す関数です。基本的な構文は、

=FIND(検索文字列, 対象, [開始位置])

となります。FINDに似た機能に、SEARCHがあり、構文もFINDと同じく

=SEARCH(検索文字列, 対象, [開始位置])

です。FINDとSEARCHの違いは、FIND関数が「完全一致」する結果だけを返り値とするのに対して、SEARCH関数では「あいまいさ」が許されているところです(SEARCHでは、アルファベットの大文字・小文字を区別せず、ワイルドカードも使用可能です)

よく利用される場面として、フルネームで整理された名簿(人名録)から姓と名の列を切り離したり、住所録から「都道府県名」「区市町村名」を抜き出す時などに、キーとなる文字列を検索したり、といったことが挙げられます。

FIND関数を使った定性分析に挑戦

一方、住所録(顧客名簿の管理)自体は毎日発生しないかもしれませんが、たとえば小売業や飲食店などの現場では、日々の売上を「手間をかけずに」分析することは、生き残りをかけた必須のタスクだといえます。

そのために、スタンプカードを作ったり、アンケートをとったりしますが、Excelは、その数値・分量・金額などに関する「定量分析」はもちろん、使い方によっては「定性分析」(フリーアンサー・感想など)の分析にも活用することができるのです。事例をみてみましょう。

例えば、Web上で一般に公開されている、某大手通販サイトでのスマートウォッチ(※Apple Watchではありません。他の有名ブランドから発売された、Apple Watchとの競合商品です)の購入者レビューを、全件ひろってみましょう。

売価が約32,000円となるこの高級スマートウォッチについて、発売から約1年間で、オンライン上に495件の口コミ・レビューが書き込まれました。

5つ星(もっとも良い)から1つ星(最悪)までの割合は、

仕事がススむ関数(3)検索関数FINDひとつでの定性分析に挑戦

と、全体的にはユーザーから高評価を得ています。

仕事がススむ関数(3)検索関数FINDひとつでの定性分析に挑戦

しかし、企業としては、この結果に満足することなく、不満を表したユーザーの声をひろって業務改善、サービス向上のアイディアへとつなげていく必要があります。

そこで、「星2つ」と「星1つ」22%のユーザーが、それぞれ製品に対してどのような不満をもっているのかを、Excelから抜き出してみることにしました。

仕事がススむ関数(3)検索関数FINDひとつでの定性分析に挑戦

22%(111件)のうち、日本語で記載されたレビューが30件、英語が80件ありました。全体をざっと読み通してみると、どうやら、「音楽」「充電」「電源」「バッテリー」「サブスク」「サポート」といったキーワードがよく見受けられました。

そこで、例えば「音楽」であれば、

=ISERROR(FIND(“音楽”,”「星2つ」「星1つ」レビュー全体”),””)

として、「音楽」に関して不満をのべた「星2つ」「星1つ」ユーザーの件数を割り出しました。同様のことを英語でも行った結果は、以下の通りとなります。

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どうやら、この製品に不満を持ったユーザーの半数以上は、バッテリーの貧弱さ、充電のしにくさ、ケーブルの不具合、その他電気系統に関する使いづらさを、「不満」と感じていることがつかめました。

ここまで見えてくると、企業として次に打たなければいけない手だてについても仮説を立てることができますね。

まとめ:かんたんな定性分析なら、分析専用ツール不要。FIND関数で、顧客の声を「キーワード」単位でひろい上げてみましょう。

小売業マーケティングの最重要課題である、「顧客の声を聞く」定性分析。何やら難しい解析ツールを導入しなければ、無理なんじゃないだろうか、と思ったりはしていませんか?

そんなことはありませんよ。

ごく基本的な傾向の把握であれば、普段、別の用途にもひんぱんに使っているExcelひとつで、FIND関数でキーワード件数を抽出するだけでできてしまうんです。

限られた日々の業務時間の中で、パソコンとにらめっこして難しいことを考える時間は極力短くすませて、浮いた時間で、もっとお客さんと向き合いましょう。そうすることで、あなたのビジネスへのファンを1人でも多く獲得しましょう!

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