Excelへ関数コピーですぐChatGPT-4o　AI JIMY Converterを使ってみました

なんだかよくわかりませんが、2024年8月末に、突如「Excelへコピーするだけで使えるAI文字列変換ツール、AI JIMY Converter」というサービスが開始されましたので、今回はこれがどのようなものか、調べてみました。

【日本初】Excelで生成AIを使う コピペの簡単操作でデータ変換ができるAIツール 無料公開(開発会社からのプレスリリース）

Excelにそのままコピペで使える！ 無料の文字列変換ツール「AI JIMY Converter」公開（インプレスWebニュース「窓の杜」）

サービス概要をひとことで言えば、ExcelAPIの進化系

AI JIMY Converterのサービス概要をひとことで表現するなら（2022年にせるワザでもご紹介した）”ExcelAPI”の進化系であると言えましょう。

Excelの特定セル内へ入力した調査項目を、まずENCODEURL関数で%+16進数にエンコードした上で、WEBSERVICE関数に渡して、Webから調査結果を引き出す、というものです。

※ENCODEURL関数やWEBSERVICE関数がオンライン版のExcel for the WebやExcel for Macでは機能しないため、本サービスはダウンロード版のExcel for Windows用のサービスとなります。

2022年にリリースされたExcelAPIの情報問合せ先が、企業情報・翻訳情報など各専門サイトAPI(有償版では、一部YouTubeや、バージョン不明ながらChatGPTなども参照)であるのに対して、2024年にリリースされたAI JIMY Converterの問合せ先が生成AI・ChatGPT-4oであるため、問合せ内容を無限に拡充できる可能性があります(その分、Excel APIではフリープランでも多数の調査可能項目がありますが、AI JIMY Converterフリープランで調査できるのは単位や表示変換くらいで、重要な調査項目は、ほぼすべて有償版ユーザー向けのようです。アカウント登録時には、機能確認のための1ヶ月フリークーポンもゲットできるようですので、まずは試用してから本登録されることをおすすめします）。

使い方はとてもシンプル
AI JIMY Converterサイト上の関数式をコピー→Excelへペーストするだけ

具体的に、AI JIMY Converterの使い方をみてみましょう。 たとえば、「日付から曜日を取得する」WEBSERVICE関数を使用する場合です。

上記URLに記載されたWEBSERVICE関数をコピーし、ご自身のExcelワークシートへペーストするだけです。

その際、サイト上の関数式では、すべて参照先セル番地がA1になっていますので、正しいセル番地へ打ちかえてくださいね。

さらに、有償版”ゴールド機能”についても、Excel上での使用方法はまったく同一です。

↑Excelで生成AIの結果を自由に管理できるのって、ものすごく便利だと思いませんか?

たとえば、”メールタイトルから本文案を自動生成”では、参照先セルへ「書類送付のご案内」、「年末年始の営業日について」、「お申込確認書」など、定型業務に使用するメールタイトルを並べてからWEBSERVICE関数式をドラッグ＆ドロップし、生成AI回答内容を値保存しておけば、何種類もの業務用電子メール・テンプレート集が、あっという間にできてしまうのです。

ほかの生成AIサービスを駆使しても、類似の作業を進めることはできます。しかし、Microsoft Copilot有償版が、「Officeソフトそのものを操作する」ことに強みがある一方、”データ貯蔵庫としてのExcel関数”機能に割りきった本サービスは、また別の生成AI活用術として、業務貢献度が非常に高まるのではないでしょうか? まずはフリートライアルで一度サービスにふれてみて、もし業務効率化との兼ね合いで”コスパ”が合う見込みが立てば、有償版へ移行してみてもよいかもしれません。

まとめ；ExcelのWEBSERVICE関数だけで生成AIを自由に操作
AI JIMY Converterを試用してみてはいかがですか?

“生成AIサービスに関するデモ”というと、プロンプト(指令・命令)に対して、ぱっと動画が再生されたり、グラフがはね上がったり、アナリティクスが自動回答されたり…というような、派手なイメージばかりが宣伝されます。そのようなイメージ動画の演出に比べると地味ですが（だからJIMYというワケではありません!?)、それこそジミにパワフルなExcel生成AI活用術。あなたもぜひ一度、試用してみてはいかがですか?