「このマクロ、動いてるけど誰も触れないんです…」
システム開発や業務改善の現場にいると、この言葉を月に何度も耳にします。
前任者が作り込み、退職とともにブラックボックス化した複雑怪奇なExcel VBA。通称「スパゲッティコード」。
これまでは、私たちのような専門家が数日かけてコードを一行ずつ解読し、「ああ、ここは消費税が5%のまま計算されていますね…」と解析していました。いわば「職人の執念」が必要な作業でした。
しかし、その時代は完全に終わりました。
先日、Googleの最新生成AIに、ある企業の「解読不能なVBA（約2000行）」をそのまま読み込ませてみました。その結果は、私の予想を遥かに超えるものでした。
■ 検証：AIは「スパゲッティコード」を読めるのか？
今回テストに使用したのは、変数の定義がなく、コメントも一切ない、まさに「解読不能」なサンプルコードです。
私はAI（Gemini）に対し、以下のたった一言のプロンプト（指示）を与えました。
「このコードの仕様書を作って、バグやリスクがあったら指摘して」
正直、そこまで期待していませんでした。「なんとなくの概要」が返ってくれば御の字だと思っていたのです。
■ 衝撃の結果：5秒で仕様書が完成
しかし、Enterキーを押してからわずか5秒後。返ってきた出力を見て、私は背筋が凍りました。
🤖 Geminiの回答（抜粋）
■ 処理の概要
このコードは、在庫シートから**『賞味期限切れ』の商品を抽出し、赤色に塗りつぶして警告メールを送る処理**です。
⚠️ 重大なリスク検知：
24行目のループ処理に変数の定義漏れ（Variant型）があり、データ件数が1万件を超えるとメモリ不足でExcelが強制終了するリスクがあります。
■ 推奨される修正案： ループ処理を配列操作に変更することで、処理速度を約10倍に改善可能です。以下に修正コードとフローチャートを提示します…
完璧でした。
私がこれまで3日かけて行っていた「現状分析」と「リスク洗い出し」を、AIは一瞬で、しかも高い精度で完了させたのです。
■ エンジニアの仕事はなくなるのか？
「じゃあ、もうプロに頼む必要はないのでは？」と思われるかもしれません。
いいえ、逆です。
「解読」という守りの作業をAIが瞬殺してくれるおかげで、私たちは本当の価値提供（＝どう解決するか）」に全精力を注げるようになったのです。
【従来とAI活用の比較】
| 項目 | 従来（人力のみ） | AI活用（せるワザ） |
| 解析にかかる時間 | 数日 〜 1週間 | 数秒 〜 数分 |
| コスト（費用） | 人件費が高額になる | 圧倒的低コスト |
| 提供価値 | 「現状の把握」で手一杯 | 「未来の改善提案」が主 |
これまで「解析費用」としていただいていたコストを、これからは「業務をどう自動化するか」「どうやってWebシステムへ移行するか」という未来の提案に使えます。
- スピード： 「調査に2週間」と言われていた案件が、即日で回答できます。
- 安全性： AIが出した答えを、プロが最終チェック（セキュリティ・動作検証）することで、品質を担保します。
■ 「VBA健康診断」始めます。
このAIの爆発的な処理能力と、私たちが長年培ってきた「現場の知見」を掛け合わせ、「VBA健康診断・仕様書化パック」という新サービスを正式にリリースしました。
- 仕様書のないマクロのドキュメント化
- 隠れたバグや「2025年の崖」リスクの洗い出し
- 将来的なWebシステム化への移行ロードマップ作成
これらを、従来の常識を覆すスピードと価格で提供します。
あなたの会社のサーバーの奥底で眠っている「開かずのExcelファイル」。
AIと私たちで、一瞬でホワイトボックス化しませんか？
＼ まずは無料診断から ／
