

未来、知りたくないですか?
そりゃ、知りたいですよね。
じゃあ、どうすればいいですか?
今どきは、生成AIがぜ〜んぶ教えてくれます。
たとえば、手相占い。
自分の手のひらをスマートフォンで撮影して、Google Geminiに「この人の将来を占ってみてください」というプロンプトを投げかけたら、こんなまともな回答が返ってきました。
手相占いは、科学的根拠に基づいたものではありません。しかし、古くから人々に親しまれてきた占いのひとつです。手相は、その人の過去、現在、未来を表すと言われています。
あなたの手のひらの写真から、いくつかの線を見ていきましょう。
生命線:(略)
知能線:(略)
感情線 (略)
運命線:(略)
総合的に見て、あなたは健康で長生きし、論理的で理性的な思考力を持つとともに、情熱的で愛情深い性格の持ち主であると言えます。また、人生において成功を収める可能性も高いでしょう。
ただし、手相占いはあくまでも占いです。手相の結果は、あなたの努力や行動によって変化することもあります。手相占いを参考にしつつも、自分の人生を切り拓いていくのはあなた自身であることを忘れないでください。
ありがとうございました!
残念ながら、人生において成功を収めてはおりませんが(AIのウソつき!)、健康で長生きするかもよ、というご宣託をいただきました。それと同時に、「(AIなんかにまかせず)自分の人生を切り拓いていくのはあなた自身であることを忘れないでください」とのお説教も(苦笑…)。
その通り!
手のひらをAIにさらして遊ぶくらいなら、盆暮れ正月の家族の集まりでネタにできるレベルかもしれませんが、機微な情報やビジネスの詳細をAIにさらすのはやめておきましょう。どこでどんな風に、貴重な情報が(AIに)学習され、使いまわしされるかわかりませんから。
それよりは、閉じたExcelの中で、自力でコツコツ未来予測をしてみましょう。
というわけで、今回は、Microsoft Excelの基本機能の1つである「What-IF」分析を用いた、ごく初歩的な未来予測の手順についてご紹介します。
ゴールシークは、将来値(目標値)を得るために必要な現在値を逆算するツール
[データ]タブ内にある[What-IF分析]というアイコンをクリックすると、大きく分けて2つのサブメニューである[ゴールシーク…]と[データテーブル…]を選択することができます。


どちらも、簡易的な未来予測をするツールですが、[ゴールシーク…]は将来値(目標値)を得るために必要な現在値を逆算するためのツールです。
以下に、ごく簡単なダミー数値を用いて、具体的な使用方法をみてみましょう。
とある飲食店の、1月1日から31日までの日販(日別売上高)の一覧があるとします。
※「正月三が日も祝日もなく31日間働きづめとは、なんとブラックな職場なんだ」というツッコミはご遠慮ください!?


仮に、1月30日時点で、「今月の月商を100万円台に乗せるには、あといくら売上がないといけないのか?」を計算する必要が出たとしましょう。その際に作成したワークシートが以下の通りです。


ここで、[ゴールシーク…]を起動してみた結果は次の通りです。
1月31日には、63000円売上げれば、月商100万円の目標値をクリアできることがわかりました。
※「たった1日で、月平均日販(日別売上高)倍以上の目標値を課すなんて、なんとブラックな職場なんだ」というツッコミはご遠慮ください!?
このように、[ゴールシーク…]は、「売上(or利益)目標の達成」や「損益分岐点の分析」、「借入金の返済計画」など、将来の計画実現に向けた現在の行動計画を策定するために、よく用いられる手法です。
データテーブルは、変数を使ってさまざまな将来値をシミュレーションできるツール
[データテーブル…]は、将来値を決めるための計算式中にある1つ、または2つの変数を変化させた場合、計算結果がどのように変化するかを、一覧表形式で表示できる機能です。
代表的な活用事例としては、金利上昇期に住宅ローンなど借入金利息や、返済期間がどのくらい増えるかなどを試算するために使ったりします。
ビジネスの現場では、たとえば販売価格を変数として、値上(値下)した場合の売上予測や、損益分岐点の変動状況を確認するために使用します。
再び前章の飲食店売上シミュレーションを例にとれば、1月より営業日数の少ない2月に売上を確保するため、必要とされる客単価と客数を試算できる一覧表が作れます。
たとえば、このお店で1人あたりの平均客単価が2,000円で平均来店客数が15名だとすると、1日あたりの平均売上高は30,000円になります。1月より約1割稼働日が少ない2月に、1月と同じだけの売上を確保するには、1日あたり約1割増しの売上をつくることが必要です。
ではどうやって?
そこで、[データテーブル…]を使って、必要な客単価や客数を試算してみましょう。


あらかじめ、「想定単価」と「想定客数(1日平均)」を空白セルに入力しておき、横軸を客単価(1800円〜2200円)、縦軸を客数(13人〜17人)とする白表を作っておいてから、[データ]→[What-IF分析]→[データテーブル…]を起動します。




各想定単価、各想定客数ごとの日販(日別売上高)試算表が一瞬にして組み上がりました。
この詳細な数値をみることで、「客単価が同一であれば、想定客数を15人から17人に引き上げる必要がある」、「想定客数が同一であれば、平均客単価を2000円から2200円に引き上げる必要がある」といった、具体的な努力目標が試算できるわけです。
まとめ;AIに情報をさらすだけが将来予測じゃありません!Excelの基本機能(What-IF分析)をうまく使って、安全かつち密な将来予測を何度でも繰り返してみましょう
前章、前々章の内容は、Excelのごく基本的な機能である「What-IF分析」を用いたもので、AIによる手助けは、何も使っておりません。
しかし「最初から最後まで全て自力で分析を進めよう」とすると時間がかかり、時には誤った結果しか得られないこともあります。
そんな時は、「○○という分析をするために、Excelの「What-IF分析」をどう使ったらよいと思う?」というAIへの質問が、有効かもしれません。
ただ、単純に「○○について将来予測して!」というだけのAIプロンプティング(プロンプト(指示文)の出し方)は、漠然とした回答しか得られないばかりでなく、前提条件となる機微な情報を多く与えなければならなくなる可能性もあります。
あくまでも、必要なExcel分析資料は、Excel基本機能を活用して、自力で作成することを前提に、”ちょっとひと捻り(ひねり)を加えたい時だけ、AIのアイディアを借りる”くらいの付き合い方がよいのではないでしょうか?



AIのサービス・メニューが日を追うごとに複雑になっている以上、そろそろ「自分なりのAIとの付き合い方」を一度深く考えてみることをオススメします。
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